ビールによく似た風味なのに、原材料や製法を工夫して酒税を低く抑え、価格をビールより四割以上安くしたアルコール飲料「第三のビール」(ビール風飲料)が注目を集めています。 第三のビールが登場した背景には、日本の酒税の複雑さがあります。欧米などでは、ビールの税率は主にアルコール度数に応じて変わり、度数が上がるほど税率も高くなる単純なものですが、日本はビール類への課税を、原材料のなかの麦芽の比率などによって四段階に分けています。
この部分に着目して、例えばサッポロの‘ドラフトワン’は、原料に一切麦芽を用いず、エンドウ豆から抽出した「エンドウたんぱく」を使ってビール酵母を発酵させています。 第三のビールは、風味や低価格が受け入れられ、昨年のビール・発泡酒の出荷量が前年より減少するなかで、昨年の出荷量は2,500万ケースを越え、今後もさらに人気を呼ぶ可能性があります。 今日の晩酌で「第三のビール」を飲みながら、‘エンドウたんぱく’ ‘大豆ペプチド’などを味わってみてはいかがでしょうか。
|